Keinyū: shallow tea bowl with bell design, Black Raku
Mouth diameter 12.6cm
高さ5.9cm 口径12.6cm 高台径5.2cm
前二作と同様にこの茶碗もまた黒平茶碗ですが、この茶碗の高台内に捺されている楽印が隠居判であることから、慶入五十五歳以後の作品であることが知られます。全体薄手の成形で、口部に高低をつけ、胴には目を緩やかにつけています。底には慶入特有の畳付の広い低い高台が削り出され、高台内外を残してかけられた黒釉は滑らかに溶け、見込には鈴が一個、釉を箟で掻き落として描かれています。箱の蓋裏には又妙斎が 「鈴の絵平茶碗 慶入造 (花押)」 と書き付けています。