備前 花生 銘 残月 004

鶴田 純久
鶴田 純久
備前 花生 銘 残月 004

Bizen flower vase、known as ‘Zangetsu’
高さ22.0cm 口径11.4cm 底径12.8cm
 すんなりとした筒形の花生で、胴に少し歪みが生じています。口部の下に浅くやや幅広にくびれをつけ、さらに裾にかけて斜めの箆目を幾条か施して、単調な器形に変化をもたせていますが、その箆取りの呼吸はまことに巧者でしょう。口は矢筈口風に作られていたのでしょうが、縁を砕いて落としています。備前、伊賀など寂物の花生や水指には、このように口縁を砕いたものをしばしば見るが、佗びた趣をことさらに求めた茶人の仕業でしょう。
 景色の美しい焼上りで、ことに正面の、あたかもむら雲のような灰青色のこげ膚に半月のように赤く土膚が抜け出た景色は、窯中での偶然とはいえ妙を得ています。口部の下に梅鉢風の印が刻されていますが、ほとんど他に例を見ない珍しい窯印でしょう。平らな底の回りに胴の土が巻きついていますが-一部外に捲れ上がっています。これは、まず底の土を轆轤の上に置いて決めた後、さらに土をのせて成形する備前特有の一つ挽の成形によるものでしょう。

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