Bizen water jar with two handles、 with ‘fire marks’
高さ16.3cm 口径15.9cm 底径9.1cm
肩の左右に小さな耳をつけた種壺形の水指。白は大きく、口縁を鋭く外に捻り反して平らにし、中に蓋を落としかけるように作られています。室町時代以来の種壺形を踏襲していますので、その姿はいかにも素朴であり、やや厚手に轆轤びきされています。口から胴にかけて、ほぼ全面に緋色が濃くあらわれ、口回りの一部にほのかに白い膚が見えています。胴の下半分には、柔らかく白い地に襷文様があっさりと不規則に巻いています。胴には轆轤目がめぐり、一部にくっつきの跡が黒く横に残っています。さらに石櫨が二か所にあらわれ、底に窯印が刻されています。
