備前 烏帽子形 耳付 水指

備前 烏帽子形 耳付 水指
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
備前 烏帽子形 耳付 水指
備前 烏帽子形 耳付 水指

Bizen Water jar of e-boshi shape with two stick handles
高さ15.5cm 口径16.1×23.0cm 胴径25.5cm 底径16.6×17.5cm
 烏帽子形水指の左右に管耳をつけたもので、背面に「寛永廿一年八月口日」-正面に「備前国住貞作」の彫銘 が細い文字で記されています。これによって、この種の伊部手烏帽子形水指の多くは寛永年間前後に焼かれていたことが推測される。慶長頃から元和、寛永にかけて流行したものでしょう。備前の水指としては作振りが薄手で溌であり、遠州所持の烏帽子形水指などから推測して、いわゆる遠州好みの範鴫に属するものと見られる。
 胴の一方と内側に胡麻釉が降りかかり、一方は赤く焼けています。底に窯印注彫られています。備前焼の資料と・し貴重なものの一つでしょう。

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