短冊文釜たんざくもんがま

短冊文釜
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
短冊文釜
短冊文釜

芦屋釜。
真形。
口造りは繰口、鐶付は鬼面、羽を落とし、底を替えている。
蓋は花の実摘みの唐金掬蓋を載せている。
肩には二筋の玉縁をつくり、その間に大粒の擂座を配し、胴周りは中央に短冊を現わし、地を霰地としている。
短冊には箆押しで「春風の吹きてやはふく梅が枝のさけるさかざるおちこちの山」の和歌がしたためられている。
釜肌の金味もよく、落ち着いた芦屋釜らしい趣を示している。
短冊を胴周りに現わした釜はかなりあり、短冊に書かれた和歌も種類が多い。
これらは芦屋釜形式のものにみられる。
芦屋釜の形式の一つといえるであろう。
【寸法】 高さ:17.0 口径:14.8 胴径:30.2
【所蔵】五島美術館

前に戻る
Facebook
Twitter
Email