片桐石州造茶杓 かたぎりせきしゅう 共筒 芳春大和尚拝上

片桐石州造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
片桐石州造茶杓
片桐石州造茶杓

何の景色もない白竹であるが、いかにも静かな品位をたたえている。
石州の真骨頂である。
筒はごま竹の下方を削り込み、面取りに「芳春大和尚拝上宗関」とツメ蓋にかけて書き付ける 石州は片桐旦元の弟貞隆の子。
大和河内一万六千四百石を嗣ぐ。
寛文六年六十二歳にして後西院に招かれ、妙法院堯然法親王に一畳半佗びの茶法を伝授し、晩年は慈光院に二畳台目の茶室を建てた。
延宝元年十一月没、六十九歳。
茶杓の贈主芳春大和尚とは、石州参禅の師玉舟宗璠である。
【付属物】箱一桐、金粉文字書付「高林菴宗関居士作芳春院」
【寸法】 茶杓―長さ一7.8 幅0.5~0.95 厚さ0.3 筒長さ19.9 径2.3

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