上底手 あげぞこで お話 X Facebook はてブ LINE Pinterest コピー 2011.04.282023.05.17 瀬戸焼茶入の一手。底を桶のように上げたものであります。桶底ともいいます。大振りなものはまれであります。口造りの捻り返しは華奢であります。下釉は濃柿色、上釉は薄墨色で流れは濃い黒釉であります。腰巻きの釉は薄黒釉に少し黄飴釉が交じって、地釉より少し高くみえて腰を取り巻いています。また薄赤色の硬い土に濃釉一色の上底茶入がありますが、これは時代が新しく土釉も悪いです。(『茶入之次第』『茶器弁玉集』)