高山右近造茶杓 たかやまうこん 共筒 御坊へ花十

高山右近造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
高山右近造茶杓
高山右近造茶杓

全体に光沢がなく寂びた感じの竹で、櫂先にごまがみられる。
蟻腰、折撓め。
筒は曲りくねった四節の根竹の節を抜いた筒で、光沢のある漆拭きは美しい肌をなす。
ツメは同竹。
「御坊へ花十」と透漆で書付。
右近は摂津高槻城にあって武名高く、天正六年、織田信長に属し芥川城を領す。
同十年、天王山に豊臣方に付き明智光秀を討つ。
慶長十九年正月、禁教令により国外追放を受け、一族を率いてルソン島に渡る。
花十・南坊の号がある。
茶は利休門。
【付属物】箱―桐薬籠蓋、書付 「高山南坊作茶酌共筒花十と名有」
【寸法】 茶杓―長さ18.4 幅0.6~1.0 筒長さ19.5
【所蔵】滴翠美術館

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