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千道安 茶杓 共筒 銘むらさめ

略伝
利休の長男、初名紹安、後に眠翁と号す。生来足なえのため家督を弟少庵に譲る。茶室道安囲は進退の不自由をかくすためといわれている。

母は利休前妻三好長慶の女とも、北条氏規の女ともいわれ、利休35歳の子である。茶の巧者でしばしば父を感嘆させた。
55歳、慶長五年(1600)春屋宗園に参禅し眠翁と号す。天正十九年(1591)利休処罰により、堺から飛騨に落ち、金森長近にかくまわる。
その後、加賀藩三代前田利常の尽力で罪の連座を免れたとも、阿波に死没したとも、また豊前に落ちて細川三斎に仕えたともいわれているが、豊前説が正しい。
『茶事年鑑』に「慶長十二年二月十七日千道安豊前国ニ歿す、年六十二、宰府崇福寺に葬る法名了仲道徹」が信拠される。

茶杓
いかにも不屈な典型的な道安型である。


やや太筒だが、杓に釣り合って男性的である。殊に書入れの「〆無らさめ 眠翁(花押)」はすばらしい。

付属物
箱 桐白木
同蓋裏 書付 覚々斎原叟筆
「道安作茶杓筒とも銘村雨 左(花押)」

寸法
茶杓
長サ18.2cm
幅0.6―1.1cm
厚サ0.3cm

長サ24.2cm
径2.3cm

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