
寸法
高2.8cm
口径5.0―7.5cm
胴径6.7ー9.2cm
底径6.1一9.0cm
重サ58g
木米の陶器の作品は、本来煎茶趣味であったから、抹茶気は少なく、なかでも香合はいたって少ない。しかも、中国製品の模倣作を得意としており、ときどき見かけることができる。この香合は、かつて加賀金沢において焼いたもので、すなわち九谷窯においてのものであるが、一種独創的な色彩と画題を用いて作成したものである。
形も前例のない開扇を形どり、薬籠蓋の扇なり箱と見立て、素地は整然と造蓋表には、扇面に梅が枝を鮮やかにかき、側面には七宝文をならべ、金色の色彩が繊細にえがかれていて、独特の構成を見せている。
盆付には、加陽製の印を捺している。
木米は、香合で中国陶器を多く模作しているが、この香合は和様独特の逸品であるので、特記するわけである。


