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鶴田 純久の章 お話
染付山水鷹文大鉢
染付山水鷹文大鉢

高さ9.5㎝ 口径40.2㎝ 底径12.1㎝
 右の崖上に鷹一羽、遠く日輪と雲、左の土埃には草花。
描き込みの少ない絵付ですが、筆触は力強く、構図の絵画的風致は高いです。
この種の初期染付大鉢は一時代前の唐津焼にも、また十七世紀中葉以後の伊万里焼にも見ない独特の作風で、明末天啓の染付を範としながら、それを凌ぐ力作が数多く焼造されました。
いかなる需要を対象にしたものであったか判然としませんが、興味深いことです。
内側には唐草文を帯状にめぐらし、やや広い鐔状の縁には点斑文を無造作にうって、そこに細く唐草状の線をめぐらしています。

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