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磁石 じせき

『新唐書』の「地理誌」中の磁州の物産の条に、挺・埴などの土焼を挙げ、別に磁器の名もみえますが、その時期というものがもし磁針器のことでないとするならば、石焼の称と見なすほかにはないと考えられます。
明末の『五雑俎』にも、磁器という俗語は磁州の産物から出たものであることが説かれています。
ただし甕器の名称は六朝時代からみえますので、唐代に磁器といえば、まず甕器の方言の類と見なすのが一般的であるでしょう。
そしてその頃の地理書などの中には、さらに同地方の磁石の産出が挙げられており、これも磁器製造の原料と考えるのが自然のようになってきます。
この磁石を参考に入れて唐代磁器が何であるかを推測すれば、それは石焼に相違なく、よって磁器の称が唐代にあったのも当然と思われるようになります。
しかし唐代磁器の実質はと考えるに、おそらく甕器の性質と同様、磁器のそれにも時代的変化があったと思われますし、ことに後世の磁州窯をもって往時の磁器を推定することはできないでしょう。
(塩田力蔵)

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