素三彩 そさんさい

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鶴田 純久の章 お話

中国清朝康煕窯にあ、る。
黒・白などの地に緑・黄・紫の三色で花文を描いたものをいいます。
黒地を最高とします。
また浅黄・浅緑の地で花文は黄緑のやや深いものや、時に白地を現わしたものもあります。
茄紫の地をなすものはほとんどまれで、これは花はわずかに緑・黄の二色のみ、地を合わせて合計三色となります。
緑は緑を重ね黄は黄を重ねて深浅中において先後を分ける。
そのため実際には四、五彩をなすものもありますが、それをも素三彩と称します。
西洋大がこれを好み声価は極めて高く、一瓶の価が数千万金に及ぶものもあります。
怪獣が最も珍重され、大物がこれに次ぐ。
花鳥が普通だがこれもまた価値は高い。
素三彩は大瓶・大耀を上とし、大盤・大碗がこれに次ぐ。
(『帽雅』『飲流斎説甕』)

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