チャビン土器 ちゃびんどき

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

ペル一の中部、アンデスの東側で知られた古文化に属する土器。
紀元前800年頃からのもので、ネコとプ一マが信仰された文化に層します。
土器は単色で底は平たく、注口が太い鐙形をして重いのが特徴で、その表面はよく研磨されており、祭儀用や墓の副葬品として用いられました。
注口部は初めは一度につくられましたが、のちにはいくつかの部分の接合によってつくられました。
土器の形は型で成形されたものとみられ、文様には怪獣およびその頭部、果物、野菜、貝殻、烏などがあるようで、それらのものの形をそのまま表現したものもみられます。
紀元前五〇〇年頃からは地方的な文化の発展と共に土器も変化しました。
特に北部・中部の海岸地帯では原土は精製され、よく焼かれた赤い土器となり、描き文様が加わります。
強い赤や白による幾何学文様、さらに点描を加えた三角文が使われました。
また北部のリキュイでは描き文様と共に蝋を用いた黒地の蝋抜き文様のあることが注意され、これはパナマにまで広がっています。Bushell『Ancient Ameri-can Pottery』)

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