名古屋城内に鎮座している東照宮の別当尊寿院を山号天長山と称します。旧藩の頃、毎年4月17日の東照宮大祭の時に用いる茶碗を尾張家から瀬戸の陶工に命じました。これを天長山茶碗といいます。創始の年暦は不詳。陶質は粗髭であるがおのずから雅致があり、天長山の印が押してあります。(『をはりの花』)