1858年(安政五)佐賀藩の碩儒武富定保が藩侯鍋島直人の命を奉じてつくった文。賛中の所説に疑いのないことはありませんが、わが国陶史の概綱を述べ、各窯の品性を評し、俗称誂伝を矯正するなど考古に資するところが少なくないようです。また当時の通説を知るのに役立ちます。その全文は『大日本窯業協会雑誌』第百十八号に掲載。