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原色陶器大辞典

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焼け時 やけどき

瀬戸の丸窯で二十四時間を焼け時といいます。丸窯の当初にあってハー室を焼成するのに約二十四時間を要したところからいわれるのであるでしょう。明治・大正の頃になりますと、窯室は大いに拡張されたので以来焼成には約百時間を要しますが、今なお焼け時の語...
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薬師院肩衝 やくしいんかたつき

薬師院肩衝大名物。唐物肩衝茶入。一名針屋肩衝。薬師院所持、松平頼和家に入りました。(『茶道名物考』)
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紅葉 もみじ

名物。国焼茶入。丹波焼。茶入の置形に赤と黄釉とを交じえ、楓葉が霜に飽いたような風情があります。箱蓋裏に県宗知の筆で「嵐吹く入江の山のもみぢ葉は生野に織れる錦なるらむ」とあります。溝口家伝来、後年高橋袷庵の蔵となりました。(『大正名器鑑』)
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薬研・薬礦 やげん

くすりおろし。生薬を劉截するのに用いる器であります。舟形につくり台を付けたものです。窪部に粗刻みの生薬を入れ、薬研車と名付ける円盤に木製の横釉を付けた具で、縦に前後にきしらせて適宜の大きさに押し砕きます。鉄製または青銅製のものが多いですが、...
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八雲肩衝 やくもかたつき

八雲肩衝名物。漢作肩衝茶入。銘は『古事記』の「八雲立つ出雲八重垣妻こみに八重垣つくるその八重垣を」の歌意によります。小肩衝であります。片桐石州所持、中島宗古を経て大阪鴻池家に入りました。(『鴛峰文集』『茶道名物考』)
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樅ノ木谷窯 もみのきだにがま

佐賀県伊万里市南波多町大川原字樅ノ木谷にあった陶窯。大川部落の裏山雑木林に陶跡があります。製品は鬼子嶽窯と同じで、海鼠釉が薄く施され、高台が鬼子嶽のものよりも小さくつぐられているようであります。(金原京一)
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八つ橋 やつはし

後窯茶入ノー手。上釉の景色が八つ橋に似ているのでこの名があります。釉は瀬戸釉で前に杜若の模様彫り込みがあります。黄釉はないようです。もしあればはなはだよいものであります。(『日本陶器全書』)
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百武兼貞 ももたけかねさだ

肥前有田皿山代官。作右衛門と称しました。かつて文化・文政(1804-30)頃同じく有田皿山代官であった成松信久の二男であります。田代紋左衛門にまつわる騒擾事件で代官石橋三右衛門が罷免されますと、あとを受けて赴任し大いに窯屋を保護しました。明...
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宿の梅 やどのうめ

中興名物。国焼茶入、薩摩焼。銘は『拾遺集』平兼盛の歌「わが宿の梅の立枝や見えつらん思の外に君がきませる」によります。皆口の大きな茶入で、口縁がやや抱え、このあたりに少し黄釉があるようで、総体は黒釉の上に青味を帯びた薩摩特有の白釉がむら雲のよ...
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門跡肩衝 もんぜきかたつき

名物。唐物肩衝茶入。東本願寺伝来。(『茶道名物考』)