四百年以前の焼き物は、釉薬の原料は母体を作った土で作っていた。
器を作る土に竈の灰を混ぜ、水に溶かして釉薬として生地に掛け焼成していた。今日で言う長石で釉薬を作ると言う概念は1700年代からとされている。
又はカオリナイトを含む長石(熱水作用が起きた陶石・粘土)等で生地を作り、それに竈の灰を混ぜた釉薬を掛けて焼いていたと解釈すると良いでしょう。
それは朝鮮半島の朝鮮陶工により持たされた技術であります。その時持ちこまれた物では、唐臼と水簸の技術であります。
唐臼で細かく粉砕し、粒子の細かい部分だけを取り出す方法で、土作りや釉薬などを作っていたのでしょう。
その技術が灰釉や鉄釉を焼いていた瀬戸・美濃の方に伝わり志野や織部に発展したのでしょう。又は透明釉薬が全国に広がっていきます。
それにカオリナイトを含む土で釉薬が作られたと解る物で井戸茶碗が言えます。粘りがあるゆえに縮れが生じ梅花皮が出やすくなります。又、古陶磁の温度が低く焼き上がったものの釉面がモヤモヤとした感じがそうだと思われます。
又逆にそうした性質が不具合を起こす原因なので1700年代より発見された長石などに置き換わって言ったのだと思います。
焼き締まる
焼き物(陶磁器)の話の中で焼き締まるという定義は中々難しい話で、理解している方は多くないと思います。焼き締まるとは高温で焼成すると冷えて堅くなる。と、単に言ってしまえば簡単なのですが、土器の時代から現代のニューセラミック