陶芸のお話

独り言

昔の釉薬

昔の釉薬昔の釉薬四百年以前の焼き物は、釉薬の原料は母体を作った土で作っていた。器を作る土に竈の灰を混ぜ、水に溶かして釉薬として生地に掛け焼成していた。今日で言う長石で釉薬を作ると言う概念は1700年代...
独り言

焼き締まる

焼締まり焼き物(陶磁器)の話の中で焼き締まるという定義は中々難しい話で、理解している方は多くないと思います。焼き締まるとは高温で焼成すると冷えて堅くなる。と、単に言ってしまえば簡単なのですが、土器の時...
PHOTO

玳皮鸞天目茶碗 青木龍山作

玳皮鸞天目茶碗  青木龍山作
古陶磁先生

片口の水切り

古唐津古窯跡地でほぼ共通しています。大きさや焼方は色々有るけれども片口の作り方は同じようです。水切りは抜群に機能しています。現在は装飾のため片口が造られていますが、元々用をなすために造られた片口で四百...
古陶磁先生

土の話

ここで掲載されている画像の陶片は焼成後外部の空気に触れていない(浸食されていない)部分を確認するために器を割って断面を撮影しています。400年前の焼けた状態を確認できます。古唐津斑唐津ぐい呑陶片帆柱窯...
陶芸のお話

水の浸透実験

土がどのように焼締まっているか(土の成分のガラス化)を目に見える実験をしてみました。10分程度の動画ですが、10分たっても水玉はなくなりませんでした。土の中に水は浸透せず、土自体がガラス化して焼締まっ...
メディア

牛篦の使い方

牛篦を使い片口香鉢を作る。 400年前に渡来した朝鮮陶工達が持ち込んだ技法で、古唐津から初期伊万里までの製品にはこの牛篦で作られている。 有田地方では牛篦で伸ばす伸べ篦として残っている。唐津では中里家...
最新情報

唐津焼伝統技法叩き造り

唐津焼伝統技法叩き造り 叩き水指唐津焼の伝統技法「叩き造り」の工程を動画にしています。古唐津では民具を作る方法として行われていた叩き技法がお茶の世界の水指を作るとして日の目を見た伝統技法です。焼く時間...
陶芸のお話

唐津向付造り 牛篦使用

唐津の牛篦で向付を造るこの牛箆(ギュウベラ:牛の舌のようなヘラ)一つで色々な形の向付けが製作可能です。古唐津の向付け、特に茶道の懐石に使われたり織部好みだったりする唐津向付はこの様に作られたと言って過...
陶芸のお話

唐津茶碗造り 牛篦使用

唐津の牛篦で茶碗を造る唐津に伝わる牛箆(ギュウベラ:牛の舌のようなヘラ)を使用した唐津茶碗の作り方で、土を延ばすやり方から形を作る祭の見込み内を出来るだけ土を締めて作るやり方やまた口造りも牛篦と指で押...
古陶磁先生

絵唐津鳥紋四方向付(武雄系唐津 内田皿屋窯)

◇絵付けの分析絵の描き方で古唐津全般に言えることはいわゆる一筆書きで描かれています。初期の頃は細い線や太い線など一本の筆で描いていますがだんだん慣れてくると絵師のような描き方になっているようです。この...
古陶磁先生

絵唐津沓形茶碗(松浦系唐津 甕屋の谷窯産)

◇沓形茶碗造りの分析そもそも古唐津は朝鮮陶工の手によって作られたのが殆どだが、造形やデザインなどは日本人によって注文され生産されたと考えられる。この器は当時流行っていた織部好みの変形茶碗を模した茶碗を...