Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
大江 おおえ
大江 おおえ

膳所大江焼水指。
元和・寛永頃の近江国膳所城主菅沼織部定芳は茶人としても聞こえ、光悦・松花堂・遠州とも茶交があり、この時代から膳所焼が存在したとみられますが、次の城主石川忠総も遠州の弟子で、遠州七窯の一つとして「大江茶入」などが有名です。
この水指もおそらく遠州好みと思われます。
丸胴形、素地は白め、瀬戸系の薄い金気釉。
全体に轆轤筋がめぐり、姿正しく蓋のおさまりよく、すべておだやかな上品。
窯は延宝頃まであったとみえ、『森田久右衛門日記』にも「大江と申所にて申候 焼手の名太郎右衛門と申候」とあります。
膳所焼には当時国分にも窯がありました。
【寸法】 高さ:15.7 口径:12.1 底径:16.3

前に戻る
Facebook
Twitter
Email