串国古代の香炉。『考古図』によれば「この香炉は海中の博山に象り、下の盤は湯を貯へ潤気をして香を蒸さしめ、以て海の四環に象らしむ」とあります。博山は仙人の棲むと伝えられた山で、香炉の蓋をその博山になぞらえて三角錐状につくり、浮彫りで山岳狩猟文などを現すことが多いようです。灰陶や緑釉陶にしばしばみえます。