箸を入れる壺。延喜(901-23)の時の諸国調貢のすえものの中にも箸壺がみえます。後世の陶磁製の箸壺には、口の上向いたものや、平たい長方形で斜めに箸をさすようにしたものがあるようで、その形は魚や烏などを象って、成形・装飾ともに意匠を凝らしています。関西では斜めに箸を入れる容器を箸横といいます。(『延喜式』)※はしたて