三島刷毛目 みしまはけめ

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鶴田 純久の章 お話

『茶道正伝集』に、「茶碗に昔時伊豆三島より出だせる三島暦に似たる紋様あるを以て之を三島といひ叉暦手とも云ふ、暦手の中に暦様の紋なくして唯刷毛目のみあるを三島刷毛目といふ」とあります。
なお三島刷毛目については、1943年(昭和一八)宝雲舎刊の山田万吉郎著『三島刷毛目』の好著があります。
著者は朝鮮の務安(全羅南道)に三十年近く住んで三島などの窯跡の発掘と調査を進め、雑誌『茶わん』その他にその研究を連続発表していましたが、戦争のために帰国し、後日その研究をまとめて前記の著作として発表しました。
三島と刷毛目の真相を、初めてわが国に紹介した貴重な資料であります。

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