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鶴田 純久の章 お話

名物。
唐物文琳茶入。
名称の由来は明らかでないようです。
添盆箱蓋に利休筆で「ウチフンリンノホン」との書付があるからすでにその時代には現われていたことがわかります。
一般の文琳に比べ肩が非常に張っているのが特徴で、糸切の中央に蝕まれた木の葉のようなほつれがあるのも珍しいです。
総体が飴色釉で光沢が美しく黄色釉のなだれの景色がおもしろいです。
もと片桐石州所持、1672年(寛文一二)松浦鎮信が小判七百両で譲り受け以来同家に伝来しました。
(『大正名器鑑』)

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