Water jar with two handles, known as “Daikoku-bashira” Height 20.5cm Omotesenke
高さ20.5cm 口径16.5cm 胴径22.1cm 底径21.2cm
表千家
筒井氏の居城であった伊賀上野城内古窯跡から、これに類似した陶片が出土していますので、おそらく筒井時代の作例と考えられます。
矢筈口風の口造りで蓋が落としかけられるようになっていて、左右に小さな耳をつけ、胴は二方を撫角にし、一方をまるくしています。
裾は二段にまるく張っています。正面に型押文様をつけ、太い箆目を三方につけています。口部から裾にかけて薄く灰がかかっていますが、赤く焼き締まった胴に二筋、美しいビードロ釉が流れた景色の優れた作品であります。一筋鉄釉も流れています。不審庵に伝来したもので、箱の蓋表に「いかやき水指銘大黒柱我所持(花押)」と表千家七世如心斎が書付しています。