黄瀬戸 立鼓 花入

高さ20.3cm 口径11.3cm 底径7.1cm
　立鼓の花入としては形が異なって、胴のくぴれが下方に位置し、また高台が削り出されるという特徴を見せています。物調は深い味わいのある厚手の黄瀬戸釉であり、製作年代は前図よりやや降るかもしれません。したがって立鼓形は、天正年間から黄瀬戸の花入の代表的な器種として一時期つづいた形式であったと考えられます。高台内に、輸トチンの跡が焦げて残っています。