鏡山焼 かがみやまやき

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

近江国(滋賀県)産の陶器。
三上山に近い山中でつくられたもので、伊羅保茶碗のようなのは薄手のすっきりとした上作で、糸切は永楽保全を思い出させます。
大豆色の上釉に黒の流れのものもあります。
共に「鏡山」と楷書で捺印されています。
ここにはよほど名工がいたらしく作品は群を抜いています。
「箱石山」または「箱石」と款したものもあります。
箱石山とは室町時代に廃寺になった箱石山雲観寺のことで、このあたりにありました。
(浅井健吉)

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