器物の半身が調子を異にしたものをいいます。
半身だけ生焼けまたは焼け過ぎのもの、あるいは一半は酸化し他半は還元しているような焼成の不均等なもの、また半身に窯中の降灰などがあって調子を異にするものなど、いずれも片身替りといいます。
これらはもと焼成中に偶然に成ったものでありますが、のちには意識的・技巧的に片身替りと成したものがあり、半身を異なる色釉・絵具などで塗り分け、また半身だけを鉄・白泥などで染め分けたものなどがつくられました。
すべて片身替りといいます。
片身替わり かたみがわり
焼成により、火表と火裏ができ、器の半分ずつで調子が異なるもの。
のちには、人為的に釉や絵付けを表と裏で変えたものなどが多く見受けられます。