名物。朝鮮茶碗、名物手井戸。名称の由来は明らかではありませんが、上手の品質を賞美しての銘であるでしょう。品格は高く気象の雄大な茶碗であります。『古今名物類聚』に「九重井戸鴻池」とあります。同家の蔵帳にも載っているので万治(1658-61)以前から同家の蔵であったようであります。