宮中供御品として調進された有田磁器。
そのはじめは寛文年中(1661-73)仙台藩伊達侯が江戸の商人伊万里屋五郎兵衛を通じて有田の辻嘉右衛門に磁器をつくらせ、これを内裏および仙洞御所に献納したことにあります。
のち鍋島家を経て進献する例となりました。
1774年(安永三)辻氏五世喜平次が常陸大橡に任せられ、明治年間に至り辻勝蔵が宮内省御用達として供御の磁器を調進しました。
また明治初年精磁会社も宮内省御用を承り。
1910年(明治四三)1月からは深川忠次が宮内省御用達となりました。
(『有田磁業史』)
献上伊万里 けんじょういまり
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