約2300年前から1700年前までの間の弥生時代につくられた土器。600~700度の低火度焼成のやきもので、壺、甕、鉢、高坏などがあります。農耕生活の進展は土器の上にも反映され、貯蔵用の壺、煮沸用の甕、盛りつけ用の鉢・高坏といった用途別の器種を生み出しました。この壺は北部九州に盛行した典型的な弥生前期の土器であります。複雑な文様は消え去り、機能性を求めた簡素な弥生の美の胎動がみられます。