宮島焼 みやじまや

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

安芸国(広島県)厳島の陶器。神砂焼・御砂糖ともいい、その系統には江波焼がある。製器の銘によれば1828年(文政一一)すでにこの産があったことを知るが、のち天保年間(1830~144)隠元という者がここに窯を設け種々の作を出した。明宮島製治になり宮島三翁の一人雲松という者がこれを再興したがしばらくで廃絶、1892年(明治二五)頃一松堂小林がまた窯を開いた。隠元の銘印は楕円の中に宮島とあるもの、または単に楽の一字を用い、雲松は宮島焼・宮島製の三字を書いたものらしい。ただいずれも好事的作品であるので遺存するものはまれである。(『日本陶器全書』)

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