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鶴田 純久の章 お話
染付山水文水甕
染付山水文水甕

高さ20.6㎝ 口径33.9㎝ 底径16.4㎝
 広口のたっぶりとした水甕で、外口を輪花風に縁どりし、その下回りに、蓮弁の上に唐草文をめぐらした独特の文様を描き、内部口辺には雲唐草をめぐらしています。
胴には連続した由水文を描いていますが、橋上に二人の大物を配した場面、遠由に帆掛舟二般をあらわした場面など、いずれも雅趣深く、古伊万里染付山水画のなかでも最も優れたものです。
全体にかかった白釉は柔らかく焼き上がって細かく貫入があらわれ、内外にいわゆる御本といわれる淡紅色の斑文があらわれて、染付の質感をいちだんと柔らかいものにしています。
高台は低く、口部は楕円形にひずんでいます。
これほど優れた水甕はほとんど例を見ません。

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