高さ18.5cm 口径8.0cm 左右12.7cm 底径9.0cm
出光美術館
朝鮮唐津には藁灰釉と黒釉をくっきりとかけ分けたもののほかに、この花入のように素地膚の上に白黒の釉を筆で塗りつけたようなものがあります。この花入は、なかではもっとも優れた作行きのもので、左右に耳をつけた姿は作為的だがどっしりと落ちついています。成形は叩き作りで、底は平らな板起し、 胴をほぼ四方に作っています。 紫褐色に焦げた素地膚の上にぬたぬたと釉をかけた様子は一見煩雑な感じがありますが、 茶室に使うと意外に効果的です。