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鶴田 純久の章 お話
備前 櫛目波状文壺
備前 櫛目波状文壺

Bizen ware: jar with wavy comb-mark incisions. 16th century. Height 30.6-31.3cm. Okayama Prefectural Museum.
16世紀
高さ31.3cm 口径14.2cm 胴径26.0cm 底径16.2cm
岡山県立博物館
 ロ頸部は短く、玉縁は退化して扁平になっています。胴も肩が張って底の大きい、上下の直径の差が少ない形になっていて、室町末期の作風を示しています。緻密な陶土を用いた水挽き轆轤成形で、器面に轆轤ひだが顕著に現れています。焼き上がりはきわめて良く、赤褐色を呈しますが、半面は灰に埋もれて還元し灰青色をしています。その上に黄緑色の自然釉がかかり、備前特有の変化に富んだ火色がよく出ていて、優品の一つに挙げることができます。

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