Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
赤平茶碗 慶入
赤平茶碗 慶入

Keinyü: shallow tea bowl, Red Raku
Mouth diameter 12.1cm
高さ6.1cm 口径12.1cm 高台径5.7cm
 胴をわずかにすぼめ、腰を張らせた穏やかな姿の平茶碗です。
 高台は大振りで、正円形に端正に作られ、見込には浅く渦状の茶溜りを削り出しています。高台内外にやや細かい白土を見せ、他は刷毛目を残して黄土を塗り、上に薄く透明釉をかけています。外側には火変りが濃くあらわれ、また窯変も点在して鮮やかな景色をなしています。高台内には、二十九歳で家を継いでから三十八歳まで用いた、大綱和尚筆の俗に蜘蛛巣判といわれる印がくっきりと捺されています。
 箱の蓋表には慶入が 「赤平茶碗 楽吉左衛門印」 と書していますが、若作の優品です。

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