高さ39.9cm 口径19.3cm 底径19.7cm 第59図の「譲葉文大壷」とともに、鍋島としては稀に見る大壷である。大作のために、やはり口部には歪みが生じている。口辺を露胎にしていることは、かつては共蓋を伴っていたことを推測させ、いわゆる沈香壷として作られたものであろう。全面に宝尽文が賑々しくあらわされている。