交趾柘榴香合 こうちざくろこうごう

交趾柘榴香合
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鶴田 純久の章 お話
交趾柘榴香合
交趾柘榴香合

 形物香合番付東方二段目。
 「柘榴香合」は形がよく、文様が面白く、色彩も多彩であるところから、古くから茶人間に喜ばれた。なぜ番付面におい割合下位に置かれたのか疑問であるが、比較的数多く舶載されたからと思われる。身や襷の色調は黄・青・紫と三種あり、黄襷を第一とする。
 また釉がかりの変化や襷の間の小間の色替りなどの相違もみられる。この香合の色調は、総体を青釉、襷を黄釉、小間の馬を紫釉にし、全体にまことに賑やかな色面を構成している。
この色調のものはきわめて少なく、多くは襷が紫釉のものである。
【寸法】 高さ:5.8 口径:5.7 胴径:6.6 底径:3.2 重さ:90

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