交趾花喰鳥香合 こうちはなくいどりこうごう

交趾花喰鳥香合
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鶴田 純久の章 お話
交趾花喰鳥香合
交趾花喰鳥香合

 「交趾花喰鳥香合」は形物香合番付東方前頭筆頭に位し、鴨のような鳥が首を後ろに捻じり、花をくわえている姿から「花喰鳥」と呼ばれ、古くか愛好された。一名「見返り鴨」とも称される。
 黄釉・青釉・紫釉のものがびゃくだんあるが、いずれも羽は白檀色(金箔に溜漆を塗り重ねたもの)となって、それが一つの景色を呈している。
この香合はこの類で最も喜ばれる総黄で、姿もよく、発色も豊かで、全体の調子が柔らかい。
箱書に「鳧 香合」とあるが、鳧とは嘴が偏平で黄色い鴨の一種というから、この黄釉の鴨に見立てたものであろう。
【付属物】箱―桐白木
【伝来】赤星家
【寸法】 高さ:4.7 胴径:4.5 左右6.0 底径:2.5~4.0 重さ:60

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