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鶴田 純久の章 お話
熊野懐紙
熊野懐紙

源家長筆。
重文。
熊野行幸二首和歌。
正治二年十二月六日、滝尻王子における御法楽のときの一座の和歌懐紙で、詠題は「山河水鳥・旅宿埋火」である。
同月三日、切目王子で「遠山落葉・海辺晩望」を詠進された後鳥羽院および供奉の人々、源通親・藤原範光・藤原公経・藤原隆実・源具親・源季景・藤原雅経も同席し、その懐紙が遺存する。
書形式は二首とも二行五字で、字形は大体整斉で、漢字に覇気があり、仮名は稚拙で素朴な趣がある。
家長は従四位上但馬守で、建仁元年和歌所開闔(次官)に任ぜられ、文暦元年頃に他界。
書は法性寺様で気骨のある書風を示した当時有数の歌人でもある。
【伝来】酒井家
【寸法】本紙―縦31.0 横48.0

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