佐竹本三十六歌仙絵 さたけぼんさんじゅうろくかせんえ

佐竹本三十六歌仙絵
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鶴田 純久の章 お話
佐竹本三十六歌仙絵
佐竹本三十六歌仙絵

伝藤原信実絵・伝後京極良経詞・小野小町像。
重文。
藤原公任によって三十六人の歌人(男三十一人・女五人)が選ばれ、藤原盛房が歌仙伝を著わすに至り、一層歌仙尊重の風潮が高まり、鎌倉期に入って歌仙絵の成立をみたと考えられている。
信実没年を文永二年(1265)とすれば、この歌仙絵もまたそれ以前のものであろう。
本図は右側に位署と代表的な歌一首を書き、広々とした空間に飛遊する天女のような後姿の女性像を描いている。
畳を敷いていないために一層おおらかな空間表現と余情優艶の画境を示し、数ある歌仙絵中の白眉として知られる。
【伝来】下鴨神社 佐竹家
【寸法】全体―139.5 横98.0 本紙 36.1 横81.7

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