
寸法
高サ4.5cm
口径3.0―4.7cm
左右4.5―6.0cm
底径2.7―4.1cm
重サ53g
この香合は、形物香合番付では前頭の中位にのせられているが、総黄がことに珍しいというので、番付以上に鑑賞するならわしとなっている。
羽根は白檀毛、形は、ことに胸毛の彫り文があって、この種の数は非常に少ないために、珍重の的になっているのである。
「身」の廻りの蓮弁の押し型もくっきりとして立ちあがり形よく、総じて円満にしまった手頃の格好が、とくに愛くるしい気分を出している。かつての茶人もとくにこの香合を推賞したもので、鴨香合中の白眉といっている。
あいくちついでながら、この香合は、身と蓋の合口がよいということで、好事家が珍重する一つの理由としている。なるほどと思わせる香合の一つの見方である。
きがも黄色をとくに好んだというのは、「黄鴨」の黄金色の小判にことよせて賞でたものであろう。



