祥瑞洲浜茶碗 しょんずいすはまちゃわん

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鶴田 純久の章 お話

洲浜というのは、海に突き出た洲がある浜のことで、この茶碗の腰の突出をそれにみたのでしょう。
その突出部分は、あたかも紐をめぐらしたようにもみえますので、腰紐とも呼ぶことがあります。
祥瑞は予楽院の『槐記』によれば、小堀遠州を中心とする当時の茶人の注文品であったことがわかりますが、同じ注文品でも古染付よりは一格上手の精作品でした。
明るい紫紺色のコバルトで山水・鳥・人物などを細かく描き、上もよくすいひされたなめらかなものを使っています。
《付属物》内箱-黒塗、金粉文字
《寸法》高さ7.8 口径10.7~11.3 胴径11.4 高台径7.6 同高さ1.1 重さ345

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