祥瑞立瓜香合 しょんずいたちうりこうごう

祥瑞立瓜香合
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鶴田 純久の章 お話
祥瑞立瓜香合
祥瑞立瓜香合

 形物香合番付西方二段目。
 明代末期の中国景徳鎮民窯の産で、小堀遠州の好みによる日本からの注文品。瓜を立てた形で縦に褶がある。
この種の香合は、姿は一様であるが、文様は鮮麗な藍呉須でいろいろに描かれ、この香合には竹垣のごときものに繋ぎ文様をいろいろと配し、蔓をからませたようにみせている。摘みに葉を付けたの蔕をみせたものを本手と称する。
 祥瑞香合の特徴は、素地の白釉が明るく、藍釉が鮮麗で、透明なガラス釉の調和によって比類のない美しさを表出していることである。無銘であるのは五郎大夫が祥瑞を名のる以前の作品のためとみられる。
【寸法】 高さ:68 口径:5.3 重さ:113
【所蔵】畠山記念館

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