祥瑞角橋杭香合 しょんずいかくはしぐいこうごう

祥瑞角橋杭香合
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鶴田 純久の章 お話
祥瑞角橋杭香合
祥瑞角橋杭香合

 形物香合番付東方四段目。
 「角橋杭」とは、四方の柱形であることから命銘されたもので、これには摘みのあるものとないものとがある。意匠的には摘みのある方が好まれるのは当然であろう。周囲の図案も祥瑞独特のもので、面ごとに変えているものもあれば、対面を同じくしたもの、あるいは全面同じ図案のものもある。いずれにしても古染付と違って余白の部分はごく少なく、藍色の濃く艶高いことを特徴としている。
 ただし、いずれも稜線の部分は入角にして白く抜き出し、一層染付の効果を高めている。
ことにこの香合の場合、各稜が少しずつ曲線を描いていることで、同類中傑出したものとしているようである。
【寸法】 高さ:6.0 一辺3.5

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