上代蒔絵飛鶴文螺鈿入長角香合 じょうだいまきえひかくもんらでんいりながかくこうごう

上代蒔絵飛鶴文螺鈿入長角香合
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鶴田 純久の章 お話
上代蒔絵飛鶴文螺鈿入長角香合
上代蒔絵飛鶴文螺鈿入長角香合

 長角形、錫縁で、蓋甲には梨地に松喰鶴文様が螺鈿と蒔絵で配置、蓋裏と身の内外は梨地に小松の蒔絵が施される。表面は手慣れの痕が現われ味わいもよく、前項の「鶴文香合」と双璧をなす逸品といえる。同じく手箱中の化粧道具の一つで、蒔絵香合最古の作と思われる。
 蒔絵香合は一般に藤原から桃山時代にかけてのもので、鏡棄・沈箱・化粧箱などの転用であり、技法として地黒・溜・芦手・高蒔絵・研出蒔絵などがあり、これに青貝の螺鈿を施したものが一層尊重される。形は長角・四方・円の三種で、合口はいずれも錫縁。
【寸法】 高さ:3.3 口径:6.7~8.7 重さ:60

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