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平野文琳

唐物 侯爵 淺野長勳氏藏

名稱
由來審かならず案ずるに津田宗及茶湯日記、天正九年五月廿三日の條に「平野道是會かたつきのひらき」とあり、此文琳或は道是の所持せしものならんかなれざも今其確證を見出す能はす。

寸法
高 貳寸貳分七厘
胴徑 贰寸七厘
口徑 九分
底徑 壹寸
肩幅 參分
飯高 武分五厘
重量 拾九尔

附屬物
一蓋 一枚 窠
一御物袋 紫縮緬 緒つがり紫
一袋 二つ
朝倉廣東 裏かいき 緒つがり紫
縞廣東織留 裏玉虫 緒つがり紫
一木形 桐 一箇
縞 廣東の袋に入る
一袋箱 桐 白木
平野文琳 袋
一挽家銕刀木
平野 蓋 額彫 書付遠州
袋 雲形錦 裏かいき 緒つがり茶
此袋大にやつれたれば別の包紙に入る
一內箱 桐 白木 書付遠州
平野文琳 古筆了伴の極札あり
一外箱 桐 溜塗 書付張紙
平野文琳

雜記
平野文琳 松藝州侯管書付遠州侯 平野文琳替袋朝倉廣東、うら一重海氣、緒紫挽家たかやさん玉繰あり、がくばり、遠州侯(平野)。袋錦うらかべちよろ、ながれ置方所々に白み藥交り有、口造不快作有之もの也(茶入圖あり) (諸家名器集)
平野文琳 唐物 一體薄作合鼠黑藥ふきれ見事飴藥置方むらく有、鼠土糸切。(茶入圖あり) (箒庵文庫甲第廿二號)

傳來
淺野侯家に納れる時代明かならす。

實見記
大正九年五月十一日、廣島市淺野長動侯泉邸に於て實見す。
薄作にて口拈り返し兩そぎ其緣極めて薄し、飯下張り其廻りに沈筋一線あり、肩撫で、胴體に於て一部少しく括れ尻窄まる、黑飴釉柿金氣色と錯綜して中に光澤ある黄釉を交へ、處々斑紋を成して、景色變化言はん方なく、裾土際に於ける翡翠色の釉溜り一點最も美事なり、裾以下高低不同に、朱泥色の土を見せ、糸切細かく、其中に柿金氣及び黑釉の飛びあり、内部總體釉掛う轆轤目荒く繞る、全部無疵にして、釉色形狀共に優秀、文琳茶入中有數の名品と見受けらる。

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