染付 吹墨 月兎文 皿
高さ4.4cm 口径19.8cm 高台径6.8cm
染付 吹墨 飛鶴文 皿
高さ3.9cm 口径20.0cm 高台径7.1cm
この二つは吹墨手中皿の代表的な作例である。その意匠は古染付と極めて類似したものであり、染付 吹墨 月兎文 皿は月兎があらわされ、染付 吹墨 飛鶴文 皿には飛翔する二羽の鶴が描かれている。文様の部分に型紙を置き、その上に呉須の顔料を吹きつけ、型紙をはずした後に輪郭を線描きしたものと思われるが、その作振りはまことに瀟洒である。縁はくっきりと鐔縁にし、高台は口径に比して小振りに成形されている。