古赤絵雲屋台鉢子茶碗 こあかえくもやたいはちのこちゃわん

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鶴田 純久の章 お話

中興名物。中国の明代初期の染付に、雲堂手という一種があり、楼閣山水を描きますが、この赤絵もその様式を受けていますので、明代中期頃の焼成と考えられます。
ふつう古赤絵といえば、弘治・正徳年間1488-1522の作品をさしていますが、この一碗はそれよりやや古い時代に生まれています。
時代の下る古赤絵、明代末期の赤絵にも茶碗というのは類をみませんから、まさしくこの古赤絵は天下唯一の遺例で、しかも作品そのものの華麗な美しさは名品の名に恥じません。
《付属物》箱-桐、書付万仮和尚筆《伝来》酒井忠勝-中村内蔵助-冬木喜平次丿鴻池家
《寸法》高さ6.6 口径12.7 胴径14.0 高台径3.9 同高さ0.5 重さ305

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