片桐石州造茶杓 かぎりせきしゅう 歌銘したかせ

片桐石州造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
片桐石州造茶杓
片桐石州造茶杓

白さびの櫂先一文字を丸く撓めて節は高く、石州には珍しく節裏を抉る。
利休にみまがう作風である。
切止の一刀切下しは石州形。
筒は真筒の面取りの蓋にかけて「志たかせともとなるものなりながらわびしきは まとの北なる竹の志たかせ」、裏に「寛文七試老眼造之年六九五」。
石州は延宝元年十一月に没している。
茶杓の品格は高く筒書は老練にして寂びてい石州茶杓の中で魅力ある作をなしている。
【付属物】 内箱―蓋裏書付大倉好斎筆「片桐石見守貞昌志たかせ茶匙銘筒書付哥一首年号アリア延了意極副」 外箱 桑彫書「片桐石州茶杓」
【寸法】 茶杓―長さ18.4 幅0.5~0.9 厚さ0.15 筒長さ26 径2.5

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